【Netflix】インビジブル・シティ【ブラジル民話の妖怪の特徴】

Oi!ポルトガル語を勉強中のBrancaです♪

先日、Netflixで「インビジブル・シティ」というブラジルのドラマを見ました。

ポルトガル語では「Cidade Invisível」と表記し、Netflixだけで見られるドラマです。

Netflixには英語や韓国語だけではなくて、他のいろいろな国のドラマやショーもあります。

今回紹介するインビジブル・シティはブラジルのリオデジャネイロを舞台とした、警察官である主人公が謎の事件を解明していくというドラマです。

このドラマで一番特徴的なのが、その事件に関係しているのが人間ではなく、人間の姿をしている妖怪だということ

ブラジルには民間伝承として、たくさんの妖怪にまつわる民話があるんです。

このドラマはその民話を織り交ぜながら、現代に妖怪が紛れ込んでいたら…?というミステリーファンタジーとして話が展開していきます。

今回は、そのドラマに出てくる妖怪たちの民話を少し紹介したいと思います。

この記事を読めば、ドラマがもっと理解できますし、ドラマを見なくても新たなブラジルの一面を知ることができますよ^^

それではいってみましょう♪

目次

インビジブル・シティのあらすじ

ドラマのロケ地リオデジャネイロの画像

まずこのドラマについて、Netflixの予告編にはこのように書かれていました。

家族に起こった悲劇をきっかけに、伝説上の生き物が人間の中で生きていることを知った男は、やがて、彼らこそが自分の過去の謎を解くカギだと気づく。

引用:Netflix インビジブル・シティ:シーズン1(予告編)

この男というのが、主人公のエリックという人で、環境警察官として働いている人です。

ちなみに、環境警察(policial ambiental)というのは自然保護を専門とする組織で、自然に関連する事故の調査、パトロールや捜索救助などを行っています。

そして、そのエリックの妻がブラジルの民話に精通している民俗学者なのですが、ある日、事故か事件なのかわからない火事に巻き込まれ、彼女は亡くなってしまい…。

悲しみに暮れるエリックでしたが、ある日リオデジャネイロの海辺に、通常ではアマゾンでしか見られないピンクイルカが打ち上げられているのを発見し、ここから環境警察としての調査が始まっていきます。

ここからいろいろな事件が絡み合い、妖怪たちによる不思議な能力によって、現実的には説明しきれないようなストーリーが展開していくんです。

雰囲気が伝わるかと思うので、こちらの予告編をよかったら見てみてください♪(本編は日本語字幕もあります!)

このドラマの中で出てくる妖怪たちには、それぞれに興味深い民話があります。

もちろん何も知らずに見てもドラマは楽しめますが、少しだけでも妖怪たちの特徴を知っていると、ドラマがもっとわかりやすくなりますよ♪

インビジブル・シティに登場するブラジルの妖怪の民話

妖怪の民話を連想するイメージ

ブラジルの民間伝承は、そのルーツに先住民や、アフリカ、ヨーロッパの要素も含むため、とても多様なものがあります。

そして、ブラジルはとても広い国ですから、受け継がれていく間に地域差が生まれ、解釈が異なっているものも多いんです。

いろんなストーリーがあるのですが、ここではドラマに出てくる主要な6人の妖怪について紹介していきますね♪

ピンクイルカ【Boto】

ピンクイルカのイラスト

ピンクイルカの民話は、アマゾン川が舞台になります。

イルカは夜になるとハンサムな男性に変身して女性を誘惑し、そしてその女性を妊娠させ子孫を残していく…というものです。

そして、イルカが人間に変身しているときは白い服を着て帽子を被っているそうです。

その帽子は、頭にあるイルカの呼吸穴を隠すためだとされています。

この民話は、かつて母親が子供に父親がいないこと、父親が誰かわからないことを言わずに済むように、ピンクイルカのせいにして子供に伝えていた…という話が基になっているともいわれています。

ドラマでも、ピンクイルカは重要なキーとなっているキャラクターです。

クッカ【Cuca】

クッカのイラスト

クッカはブラジルだけではなく、南米やポルトガルなどでも言い伝えられている妖怪です。

ブラジルでは、女性のワニの姿として描かれています。

クッカは子供を食べたり誘拐したりという、 「悪い子にはお仕置きをする」というイメージがある妖怪として言い伝えられています。

そのため、親は悪さをしようとする子供に、クッカの子守唄を歌って思いとどまらせたりもするそうです。

ちなみに、クッカの子守唄の歌詞はこのようなものです。

Dorme neném  (おやすみ、いい子よ)
Que a Cuca vem pegar (ほら、クッカが捕まえに来るよ)
Papai foi pra roça (パパは農場に行ったよ)
Mamãe foi trabalhar (ママは仕事に行ったよ)

歌詞の和訳は私がしてみたので、表現がイマイチかもしれませんが…^^;

ドラマではクッカは蝶をシンボルとし、妖怪たちのリーダー的存在で、子守唄を歌って人間を惑わせるシーンもありましたよ。

サシー・ペレレ【Saci Pererê】

サシーのイラスト

サシーはいたずら好きの妖怪で、足が一本だけの黒人の男の子として描かれています。

パイプを吸い、魔法の赤い帽子を被って、つむじ風を起こして好きな場所に現れることができます。

子供のおもちゃを隠したり、キッチンの塩をこぼしたりなどのいたずらもしますが、逆に彼を捕まえたり、帽子を奪うことができると願いを叶えてくれるんだそうです。

日常の小さな失敗もサシーのせいにすれば、明るく片付けられそうな気がしますね。

ドラマでもサシーはいたずらもしますが、優しく面倒見の良い少年として描かれていましたよ。

クルピーラ【Curupira】

クルピーラのイラスト

クルピーラは、森の動物と木々を守る、森の守り神として言い伝えられています。

クルピーラは、明るいオレンジ色の髪と、足跡でハンターを混乱させるために、足が後ろ向きについているという独特な特徴を持っています。

そして森に入ってくるハンターに、幻覚を見せたり笛のような音を出して狂気に追いやります。

クルピーラは、森の動物を奪う密猟者やハンターたちを襲いますが、そうでない人には危害は加えません。

クルピーラはブラジル各地域によっても様々なバージョンがあるようですが、ブラジルで初めて文書化された民間伝承の妖怪として全国的に有名です。

ドラマでは、なかなか最後になるまで妖怪としての姿は見られませんが、やはり存在感のあるキャラクターとなっています。

トゥトゥ・マランバ【Tutu Marambá】

トゥトゥ・マランバは、はっきりとした形として表現はされておらず、ヨーロッパとアフリカの要素が混ざった民話の妖怪になっているようです。

一般的には黒くて強く、髪の毛が多く鋭い爪を持つとされていて、地域によっては動物として描かれることもあります。

なかなか眠らない子供に目を光らせ、そんな子供を食べてしまうという、子供にとっては怖い存在の妖怪ですね。

夜更かしする子供たちには、親がトゥトゥ・マランバの歌を歌って寝かしつけようとしていたそうです。

ドラマでは、妖怪の姿としてペッカリー(イノシシの一種)で登場していて、体格のいい大きな男性が演じていますよ。

イアラ【Iara】

イアラのイラスト

イアラはアマゾン川に住む美しい人魚ですが、彼女にまつわる民話は少し悲しいものです。

イアラは若くて美しい女性で、男性の姿を見ると優しく歌って誘惑し、その男性は最後には殺されてしまいます。

これは、もともとイアラが自分が殺され川に捨てられたことから、復讐のために男性を誘惑しているのだと言われています。

イアラの歌声を聞くと、魔法にかかったように彼女のことしか考えられなくなるようです。

このドラマの中でも人間の姿のままイアラが歌うシーンがありますが、とても幻想的で何度も聞いてしまいました♪

インビジブル・シティから見えるブラジル文化

ドラマの妖怪を連想させるイメージ

ブラジルでは、民間伝承を学校でも学ぶそうで、大人も子供もブラジル中の人が妖怪について知っているらしいです。

ですが、このドラマは民話を知らない外国の人が見ても妖怪についてわかるように、工夫を凝らして制作されています。

また、これも一つ外国のドラマを見る醍醐味だと個人的に思うのが…

ドラマでのさりげない仕草やシーンを通して、その国の文化や国民性が垣間見えたりすることです。

例えば、ブラジルでは、朝食にハムとチーズを挟んだパンとコーヒーなどを取ることが一般的なのですが…

このドラマの朝食シーンでも同じメニューが出されていました。

それを見つけて「やっぱりこれがブラジルの典型的な朝食なんだろうなー」と考えたりする…といった感じです。

日本のドラマで、朝、家族で和食を食べているシーンを見るような感覚でしょうか。

日常に溶け込んでいて、そのシーンに含まれている文化については違和感を感じませんよね。

そういった、さりげない部分から国の習慣や文化を見つけることができることは、物事を多角的に見ることにも繋がるように感じます。

もちろん、そのドラマについてもきっと一歩深く知ることができているはずです^^

外国語の勉強としてドラマを活用することも多いですが、ストーリーの邪魔にならない程度に文化的背景を探してみるのも、いい気分転換になりますよ♪

まとめ

今回は、Netflixでのブラジルドラマ、インビジブル・シティについて紹介しました。

ブラジルの妖怪にまつわる民間伝承と現代世界を織り交ぜたストーリーで、いろんな年代の人が楽しめるドラマだと思います。

ブラジルは歴史的に先住民とアフリカ、ヨーロッパの文化が混ざっているので、妖怪たちも本当に多様で地域によっても差があります。

妖怪といえば、日本でも物語やアニメなどで昔から親しんでいるので、このドラマの世界観には私たちは入り込みやすいかもしれませんね。

今はシーズン1のみですが、シーズン2も決定しているようです。

1話が40分程度の7話編成で気軽に見れるので、よかったらチェックしてみてください♪

最後まで読んでくださってありがとうございました!Até mais!

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このブログを運営している人

ブラジル音楽がきっかけでポルトガル語の学習を独学で始めました。
英語とポルトガル語をたのしく学ぶために、いろいろ試行錯誤中です。
学んで得た知識や気付きなどを記事にしています♪

コメント

コメント一覧 (2件)

  • インビジブル・シティ見てみたいです。
    Netflix 私も最近見始めたのですが、ブラジルのドラマ、結構見つかりますね。Brancaさん、すでにみられているかもしれませんが、私が見てよかったのは、ビューティフルシングス coisa mais lindaです。 1950年代の女性の社会進出や人種問題を描いていて面白いです。
    ポルトガル語は、響きが美しくて楽しいです。ところどころ聞き取れるとうれしくなりますね。

    • はぴこさん、コメントといろいろ記事も読んでくださってどうもありがとうございます♪
      好みはもちろんあると思いますが、インビジブル・シティ面白かったのでぜひ見てみてください^^
      ビューティフルシングス人気みたいですね!途中までしかまだ見れてないので、これから続き見たいと思います。
      教えてくださってありがとうございます^^

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