【TOEICテスト】公式認定証(スコアシート)の見方を詳しく解説

Hello!仕事と育児の合間に英語を勉強中のBrancaです。

ほぼ初めてのTOEICを受験して、その結果の点数が…765点。

本音を言えばもっと高得点が欲しかったものの、この結果から言えるのは、自分のTOEIC勉強法や対策は間違ってなかったんだということ。

特に、仕事や育児をしながらでも、計画を立てて学習をすれば独学でも点は取れるんだとわかりました。


今回は、TOEICテストを受けてみてわかった、自分の英語力の長所と弱点を公式認定証の結果から分析しました。

ただ、この公式認定証(Official Score Certificate)って、正直わかりにくいですよね…?^^;

公式認定証は正しく活用すれば、結果のスコアだけでなく、客観的に自分の英語の長所と弱点を把握することができます

この記事を読めば、公式認定証から自分の英語力の長所と弱点が読み取れるようになります♪

TOEIC受験をより意味のあるものにするために、公式認定証を徹底的に活用してやりましょう^^

目次

TOEICテストの結果がわかる公式認定証(スコアシート)とは

TOEICテストを連想するイメージ

TOEICテストは、合格や不合格といった結果はなく、リスニングセクションで5~495点、リーディングセクションで5~495点の5点刻みで表示されるもので、トータル10~990点のスコアで評価されます。

そのスコアは正答数そのままの素点ではなく、統計処理によって算出された換算点となるため、いつ受けても自分の英語力が計れるようになっています。

そして、公式認定証には、自分のリスニングセクション、リーディングセクションそれぞれのスコアとトータルスコアが表示されます。

このような紙の認定証が試験後約1か月すると郵送されてきます。(白い部分は個人情報欄です。)

公式認定証の画像イメージ

しかし、このスコアがなかなかわかりづらく、読み方を難しくさせるのが以下の2つだと思います。

  • Percentile rank(パーセンタイルランク):自分が取得したスコアに満たない受験者が全体でどのくらいを占めているかをパーセンテージで示したもの。
  • Abilities measured(アビリティーズメジャード):項目別正答率。リスニング、リーディングの5つの項目における正答率を示したもの。

私自身、弱点を分析するぞ!とシートを見たものの…うーん、どうやって見れば…?と最初悩みました^^;

続いて、公式認定証の詳しい見方について紹介します。

公式認定証(スコアシート)を見るときに重要な4つの用語

マーカーでポイントを強調するイメージ

公式認定証を正しく見るうえで重要なのが、大きく分けてこの4つ。

  1. Your Score(スコア):今回取得したリスニング、リーディングの各セクションスコア。右側にトータルスコアが記載される。
  2. Percentile Rank(パーセンタイルランク):自分が取得したスコアに満たない受験者が全体でどのくらいを占めているかをパーセンテージで示したもの。
  3. Score Descriptors(スコアディスクリプターズ):レベル別評価。今回取得したスコアを基に、英語運用能力上の長所が書かれている。
  4. Abilities Measured(アビリティーズメジャード):項目別正答率。リスニング、リーディングの5つの項目における正答率を示したもの。

名称は馴染みがないものの、実際わかりにくいのは2と4のみなので、そこだけ理解すればOKです^^

次に、実際に私の今回の公式認定証を見ながら各項目を確認していきます。

①Your Score(スコア)と②Percentile Rank(パーセンタイルランク)

全体のスコア画像

リスニングは495点中440点。パーセンタイルランクは79。

つまり、これでわかるのは、440点に満たない受験者が全体の79%いるということ。

言い換えれば、リスニングスコア440点を取得した受験者は上位21%に位置しているとも言えます。

結果として、今回の私のリスニングスコアは全体平均よりも高いスコアだったことがわかります。

一方、リーディングは325点…パーセンタイルランクは58。

そのため、325点に満たない受験者は全体の58%を占めるということになります。

結果、今回のリーディングスコアは50%あたりに位置しているので、ある意味平均的…という決していいスコアではないことがわかります^^;

パーセンタイルランクは今回の受験者との比較ではなく、「ある母集団」の中に置いた時に、自分のスコアがどこに位置しているのかを示しているものです。

今回の母集団は、「2019年1月~2021年12月の間に世界中で実施されたTOEICテストの全受験者」と明記してありました。

それだけ多くの母数で比較統計されるからこそ、いつ受験しても自分の英語力が計れるというわけだったんですね。

ちなみに、受験した回のみでの平均スコアや自分のスコア位置が知りたい場合は、公式HPにて確認することもできますよ♪

公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

続いて、リスニングとリーディングにおけるレベル別評価と項目別正答率について解説します。

③Score Descriptors(スコアディスクリプターズ)で全体的な長所と弱点がわかる

Score Descriptors(スコアディスクリプターズ)はレベル別評価のことで、公式認定証には今回取得したスコアからわかる英語能力の長所が書かれています。

ですがここで重要なのは、このレベル別評価での弱点を知ること。

公式認定証には長所しか書かれていないのですが、TOEIC公式HPを見るとそれぞれのレベル別の弱点が書かれています。

公式HPによると、このレベル別スコアゾーンは、リスニングは3つ、リーディングは4つのゾーンとなっていました。

(参考URL:レベル別評価の一覧表|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

  • リスニング 5~270、275~370、375~495の3つのゾーン
  • リーディング 5~220、225~320、325~420、425~495の4つのゾーン

私のスコアのリスニング440、リーディング325での一般的な弱点を確認すると、以下のように書いてありました。

  • リスニング:(スコア375~495)

一般的に、このレベルのスコアを取得する受験者には、解答する際に、あまり使用されない文法や語彙が出てくるときにのみ、弱点が認められます。

  • リーディング:(スコア325~420)

一般的に以下の弱点が認められます。

・文章内の広い範囲にわたる情報を関連付けることができない。

・難しい語彙、よく使用される単語の例外的な意味、または慣用句的な使い方が理解できないこともある。似たような意味で使われる複数の単語は、区別できないことが多い。

うーん、リーディングはズバリそうです…私のスコアはそのゾーンギリギリなので、一つ下の弱点も見ておく必要がありそうです…。

このScore Descriptors(スコアディスクリプターズ)については、公式認定証に書かれている長所だけでなく、公式HPできちんと弱点を見てこそ意味があるということですね。

④Abilities Measured(アビリティーズメジャード)で自分の理解度がわかる

Abilities Measured(アビリティーズメジャード)は項目別正答率を表していて、リスニング、リーディングの5つの項目における正答率を示すものです。

私のリスニングの項目別正答率はこんな感じでした。

項目別正答率の画像

しかし、ある意味ざっくりとした項目で書かれているため、TOEICテストのどのパートのことを指しているかわかりにくい構成になっています^^;

なので次に、これらの項目がそれぞれTOEICテストのどのパートと対応しているかまとめました。

アビリティーズメジャードが示すTOEICのパートを解説

キーでポイントを連想するイメージ

アビリティーズメジャードの項目別正答率には、リスニングとリーディングでそれぞれ5項目に分かれて評価がされています。

そこで、各項目がテストのどのパートにあたるのかまとめてみました。

リスニングのAbilities Measuredの5項目

  1. 短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる→パート1、2
  2. 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる→パート3、4
  3. 短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる→パート1、2
  4. 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる→パート3、4
  5. フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる→パート2、3、4

リーディングのAbilities Measuredの5項目

  1. 文書の中の情報をもとに推測できる→パート6、7
  2. 文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる→パート7
  3. ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる→パート6、7
  4. 語彙が理解できる→パート5、6、7
  5. 文法が理解できる→パート5、6

各パートを振り分ける根拠としては、それぞれのパートが持つ特徴を基にしています。

リスニングセクションでは基本的に、短い会話やアナウンスはパート1と2、長めの会話やアナウンスはパート3と4の特徴なので、それぞれそのパートの理解度を示しているとわかります。

また、項目5に関しては、遠回しな言い方や曖昧な解答のものも多いパート2も含めました。

「詳細が理解できる」=明確に答えがわかるものに対しての正答率

「推測できる」「意味が理解できる」=文脈などから正確な答えを導き出せるかどうかという正答率

を表していると考えられます。

また、リーディングセクションにおいては、パート5は文法、パート7は長文問題、パート6は文法と長文のミックスという特徴があるので、上のような振り分けになると思います。

このように、各項目が一つのパートに対応しているわけではないため、複合的な弱点把握にはなりますが、逆に全体的な弱点が客観的にわかるようになっているんですね^^

まとめ

今回は、TOEICテストの結果から、自分の今の英語力の長所と弱点を知るために、公式認定証の見方についてまとめました。

馴染みのない言葉やわかりにくい表示のため、公式認定証はつい結果のスコアだけ確認して終わりがち…。

ですが、今回用語を理解して、各項目がどこのパートを表しているかがわかれば、公式認定証の見方も変わってくると思います^^

ちなみに私の弱点を分析すると、リスニングではパート3、4の練習不足を感じました。

リーディングは平均をうろうろしているものが多く、明らかにリーディング(語彙と文法)が苦手と発覚…;

語彙は、TOEIC対策の単語帳+一般的な単語帳をやり込み、文法は苦手な文法の練習をして基礎を固める対策をしたいと思います。

自分の弱点がわかると次への対策もできますし、テスト対策だけでない英語の勉強のモチベーションにもつながってきます♪

公式認定証を読み込んで改めて思ったのは、TOEICはただスコアをとって終わりというテストではなく、自分の英語力を確認するためのものだということ。

英語を楽しめるようになるために、まずは苦手なことにもきちんと向き合って勉強することも必要ですよね^^

最後で読んでくださってどうもありがとうございました。Have a nice day!

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このブログを運営している人

ブラジル音楽がきっかけでポルトガル語の学習を独学で始めました。
英語とポルトガル語をたのしく学ぶために、いろいろ試行錯誤中です。
学んで得た知識や気付きなどを記事にしています♪

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