Hi, everyone!英語とポルトガル語を学習中のBrancaです♪
英語は、今では約80の国や地域で話されている言語。
英語と一言で言っても、どこの国でも同じ英語という訳ではなく、多様性のある英語が世界に広がっています。
そして、その中でもよく比較されるのが、アメリカ英語とイギリス英語という2つの英語だと思います。
どちらもれっきとした正しい英語ですが、スペルの違いや発音の違いがあったりと、大きく異なる特徴を持っています。
今回は、この2つの英語が違いを持つ理由とその特徴、そして世界の国々で使われている主流はどちらの英語なのかについてまとめてみました。
日本では学校教育でアメリカ英語を学んでいるためか、一般的にアメリカ英語の方が多く話されているような印象がありますよね。
ですが、意外なことに教育的な視点からいうと、イギリス英語の方を採択して英語の授業を行っている国の方が多いんです!
ただ、やはりハリウッド映画などの影響で、世界的にはアメリカ英語の広がりの方が強いとも言われています。
この記事を読むと、2つの英語の持つ特徴だけでなく、アメリカ英語とイギリス英語が時代の影響から変化していった理由についてもわかります。
ぜひ気楽に読んでいただけると嬉しいです。それではいってみましょう♪
アメリカ英語とイギリス英語の歴史的背景による違い
アメリカとイギリスは距離的にも遠く離れた国で、気候はもちろん、文化や国民性にも大きな違いがあります。
ですが歴史を遡れば、もともと17世紀初期にアメリカに最初に渡ったのはイギリス人…。
英語の有名なフレーズで、アメリカとイギリスを表すものとしてこのような言葉があります。
”two nations divided by a common language.” (共通言語で分けられた2つの国)
そのフレーズからも、イギリスもアメリカも言語的に同じルーツの英語を話していたことがわかります。
ですが、2つの国に離れてしまってから、歴史の流れでそれぞれの英語は大きく変化することとなりました。
2つの英語が異なるのは流行の違いが理由
イギリス人がアメリカに渡ったころは同じ英語を用いていたはずなのに、それがどのように変化していったのでしょうか。
その変化の一つのきっかけとなったのが、1700年代のイギリスで起こったある流行でした。
そのころ、イギリスでフレンチスタイルの言葉やスペルを用いることが流行したのだそうです。
もともと英語自体フランス語の影響を受けている言語だったものの、イギリス英語ではこの流行で影響がより強くなりました。
遠く離れたアメリカにはその流行は伝わらず、ここで両者の英語の違いは大きくなっていったということですね。
ですが、変化したのはイギリスだけでなく、もちろんアメリカでも独自の英語の変化を遂げています。
たくさんの移民が渡ってきた影響や、言語的にもアメリカという新たな国を示そうという風潮もあり、アメリカ英語では独自のスペルと省略化が広がっていきました。
続いて、アメリカ英語とイギリス英語のそれぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
アメリカ英語の特徴 vs イギリス英語の特徴
アメリカ英語とイギリス英語の違いや特徴がはっきりとわかったのは、両国でそれぞれ辞書が編纂されてからのことでした。
それまでの英語はスペルが地方や個人によっても異なっていて、明確には定められていなかったのです。
アメリカ英語とイギリス英語の特徴についてわかる、主な3つの違いについてまとめてみました。
①スペルの違い
英語のスペルの違いから、アメリカ英語とイギリス英語の特徴を見ることができます。
そして、そのスペルの違いは主に単語の語尾に表れることが多いです。
語尾 | 単語例 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
---|---|---|---|
-or /-our | 色 | color | colour |
-er / -re | 中心地 | center | centre |
-ize / -ise | 組織する | organize | organise |
-ense / -ence | ライセンス | license | licence |
-og / -ogue | カタログ | catalog | catalogue |
また、語尾ではありませんがイギリス英語ではtravelling、アメリカ英語はtravelingというように、Lの数が異なるスペルになる特徴もあります。
ちなみに、アメリカ英語の表記は実際の発音に近くなるように定められたと言われています。
そして特に、イギリスからの独立を示すために独自のスペル、表現を確立していったようです。
②単語の違い
アメリカとイギリスでは、同じ物に対して異なる英単語を用いることも多く、その一例を示してみました。
単語例 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
---|---|---|
エレベーター | elevator | lift |
茄子 | eggplant | aubergine |
ガソリン | gas | petrol |
小包 | package | parcel |
行列 | line | queue |
やっぱり日本ではアメリカ英語の方が馴染みがあると思いませんか?
単語の違いを見ても、やはりイギリス英語はフランス語の影響の名残が大きいことが伺えますね。
③発音の違い
アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いでよく取り上げられるのが、「r」の発音ではないでしょうか。
アメリカ英語では舌を巻いてはっきり発音するのに対し、イギリス英語は柔らかい発音のため、日本人にも発音しやすいと言われたりもしますよね。
ですが実は、昔のイギリス英語は、アメリカ英語のように「r」を強く発音する英語を話していたんです!
もともと同様の発音であったのに、イギリスの上流階級の人々が地位を区別した英語を話そうと、今のイギリス英語の「r」の発音へと変化させていきました。
そして、そちらの方がイギリスで浸透していったという訳なんですね。
アメリカが「r」の発音を変化させたのだと思っていましたが、まさか舌を巻く方が元祖だったとは…意外でした^^;
どうでしょうか?日本ではアメリカ英語を学ぶので、全体的にアメリカ英語の方が馴染みがあるのではないでしょうか。
その他にも文法や言い回しでも、アメリカ英語の方がイギリス英語より簡略化している傾向があります。
一般的に、イギリスでは丁寧な表現が好まれ、アメリカではシンプルな表現が好まれる印象。
位や階級が重んじられるイギリス文化と、簡単な表現で意思疎通を図ろうとする移民で構成されたアメリカ文化。
そういった、文化の違いからも必要とされる言葉は変わってくるということですね。
このように、もとは同じ英語でもその用いられている場所、話している人々の状態や環境、そして時代の流れによっても様々に変化していくことがわかります。
そのように異なる特徴を持ったアメリカ英語とイギリス英語ですが、非英語圏の国ではどちらの英語の方が教えられているのでしょうか。
世界はイギリス英語の方が主流?アメリカ英語はメディアの影響も大きい
実は学校教育の視点で言うと、実はイギリス英語を採択している国の方が多いんです。
日本ではアメリカ英語を学んでいるし、アメリカの方が世界への影響度は大きいような印象もありますよね。
世界でどのようにどちらの英語が広まっているのか示した、面白い地図があります。
この地図分布を見ると意外にイギリス英語の方が多いですよね。
地理的な理由からも、ヨーロッパはほぼイギリス英語ですし、歴史的にイギリスの植民地や関連のあった国々でもイギリス英語であることがわかります。
カナダはアメリカ英語に最も近いとは思われますが、スペルはイギリス式が多いのでイギリス英語とされているようです。
対してアメリカ英語となっているのは、政治的にアメリカと関係が深い国が多い印象です。
ただ、アメリカはメディアやハリウッド映画など、アメリカ英語が与える影響は世界中に広がっているので、聞きなれているのはアメリカ英語であるとも言われています。
この地図分布が100%正しいとは言えませんし、国の中でも人によって異なる英語であることも多いと思います。
どちらの英語も正しいものですし、そこに加えて非ネイティブだからこその自国のアクセントがあるのも、英語の個性があって素敵ですよね^^
まとめ
今回は、2大英語のアメリカ英語とイギリス英語について、その特徴や違いについてまとめました。
もともとは同じルーツを持つ言葉も、歴史の流れや環境の要因からどちらも独自の発展を遂げ、変化していったことがわかりました。
そして、主な違いとして、スペル、単語、発音の3つを挙げて特徴を比較してみました。
そして、日本ではアメリカ英語の方が学校でも教えられているので、そのスペルや発音が主流のようにも思えますが、世界的には意外にもイギリス英語の方が多いという結果でした。
ちなみに、アメリカ英語を学校で学んだブラジルの友人は、イギリス英語の方が憧れ、と言っていました。
上品な感じがするからでしょうか?なんとなく気持ちはわかるような気もします^^
私も基本はアメリカ英語を学びながらも、イギリス英語にも触れたくて様々な国の英語を聴いてその違いを楽しんだりもしています♪
英語圏でも非英語圏でも世界の人々が話す英語は、それぞれ独自のアクセントなどが個性となって素敵ですよね^^
英語を用いて楽しくコミュニケーションができるよう、これからも学んでいきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました! Have a great day!
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